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半分は共病記&半分は雑記帳

病気のために、頭・体・心全部が弱くなった老女です。老いと病に圧倒されないよう、なんとか意識を保ちたいと、ただそのために書いています。

“でたらめ神経科学”という言葉で『カーラーマ経』を思い出す

日記(笑った)

先日見たTEDトークの動画「でたらめ神経科学に気をつけろ」に笑ってしまった。動画はこちら。

digitalcast.jp

(楽曲の動画ではないので著作権の侵害には当たらないと思い、貼り付けています。もし異議があれば削除します。)

以下、思い出せるように、字幕日本語から引用メモ。

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・・・・神経科学は販売方法として広まりつつあります。

その一例が ニューロ・ドリンク この「ニューロ・ブリス」もその一つです。 その商品ラベルには「ストレスを減らす」 「気分を高める」「集中力を高める」 そして「前向きな気持ちになる」と記載があります。

・・・実験が有る無しに関わらずそれらの効果をうたう記載が パッケージの中心に脳のイラストと共に書かれていたということです。実は脳のイラストには特別な効果があるんです。

・・・こちらが 脳のイラストを含まない記事の結論に同意した被験者の数で、こちらが 同じ内容の記事でイラストを含む結論に 同意した被験者の数です。・・・・・・ここで学んだことは 商品を売りたいなら 脳のイラストをパッケージに貼りなさいということです。

ここで一つ言っておきます。 この数十年の間神経科学は著しい進化を遂げ 脳について 素晴らしい発見をもたらしてくれています。・・・・・しかし神経科学の将来性によって期待は高まり 実証されていない大げさな主張まで出回るようになりました。

このような「神経科学のウソ」を 簡単に見抜く方法をお教えしましょう。 ウソ、 いかさま など色々な名前で呼ばれますが 「でたらめ神経科学」が私のお気に入りの呼び名です。

愛と脳の話と言えば 「ドクター・ラブ」として一部には知られている研究者によると 科学者は社会を結びつけている接着剤を発見したそうです。 ・・・・・ドクター・ラブの主張の基となっているのは 人のオキシトシンが高まると 信頼 共感 協力の感情が強化されるという研究です。 彼はオキシトシンのことを「道徳分子」と名付けます。

これらの研究は科学的に有効で再現もされています。 しかし それらの研究は一部分にしか着目していません。 オキシトシンの増加が嫉妬を強めたり 人をあざ笑う気持ちを強めるという研究もあります。 オキシトシンの増加が 自分の集団のために 他集団を犠牲にする傾向を強めることもあります。 時には オキシトシンが協力し合う気持ちを減少させることもあります。 これらの研究に基づいて 私はオキシトシンを「不道徳分子」と名付け 「ドクター・ストレンジ・ラブ」と名乗ることもできます。 (笑)

確かに 愛とか思いやりなどの 肯定的な感情とも 関係がありますが 同時に その他のプロセスにも関与しているということです。 例えば 記憶 言語 注意― 怒り 嫌悪感 痛みにまで関与しているのです。

ここであなたの出番です。 もし誰かが脳のイラストが印刷された商品を売ろうとしたら 彼らの言葉を鵜呑みにしないでください。 彼らに難しい質問をしてみてください。証拠を追及してください。 隠されている内容を掘り下げてみてください 。脳は複雑なので 簡単な答えが返ってくるはずありません 。

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彼女の話に大笑いしてしまった。

ある種のサプリメント紹介のページには、セロトニンドーパミントリプトファンなどの言葉と一緒に、よく脳のイラストが書かれ、チーズやバナナの話が出ていたからだ。へぇ、そうなのか・・・と思い、値段がそう高くないと買ってみようかなと、思ったこともあった(結局は買わなかったが。)

不思議な事に、一般的なサプリ・健康食品は、ほとんどが月3000~5000円の価格設定になっている。高額になると、1万~2万円設定に。この価格帯が同じというのも、考えれば不思議な気がする(笑)。

初めのころ、サプリメントと健康食品のサイトをあれこれよく見ていた。

アフィリエイト目的のサイトが多いと段々わかって、少しは慎重に調べるようになったけれど、今でもたまに見てしまうw。溺れるものは何とやらだ。

でもなぁ、これを飲むとよくなる・・・と信じた人には、プラセボ効果が働いて、実際によくなる面もありそうだし。

人間って複雑!!だから。

 

昨日この動画をアップしようと下書きしていたら、『カーラーマ経』というのがあったと思い出した。

お釈迦さまが、カーラーマ族の人々の「誰の教えが正しいのかを教えてください。』という問いに答えて話したというお経。

こういうことに注意しなさいという10項目が述べられている。以下参考サイトから抜粋引用。(色づけ変更)

参考サイト:Kesamuttisutta ―カーラーマへの教え(解題・凡例)- 法楽寺 

その教え・思想・教義が真実であるかどうか。

そをいかに判断するべきかを説かれるにあたって、仏陀は「我が説こそ正しいものであるから、我れに従え」、「私の説こそ優れており、他は誤り劣っている」などということを口にされず、ただ以下のような十の憲章を示されています。

 

仏陀釈尊は、何事か真実に関わることを判断するのに、これら十の項目を挙げ、それらによってただちに判断を下すべきではなく、まず自らが確かめるべきことを勧められています。

 

一応、念のために確認しておきますが、仏陀は列挙されたこれら十の事柄に依ることを完全に退けよ、何も信じるななどと説かれているのではなく、「ただそのような理由であるからといって従うなかれ(盲従するなかれ)、ただそれだけで信じるなかれ(盲信するなかれ)」というが如き意味で説かれています。

 

十の項目の日本語訳


1 風説に依らない
2 伝承に依らない
3 伝聞に依らない
4 聖典集の所伝に依らない
5 推論に依らない
6 公理(定式化された理解)に依らない
7 類比に依らない
8 深慮され達された結論への同意に依らない
9 有能そうな者の言葉に依らない
10 その沙門が(我等の)師であるという理由に依らない

より詳しくは

Kesamuttisutta ―カーラーマへの教え(2)- 法楽寺

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読み返していると、正しく何かを判断するというのは、無理!無理!と思った。今はお釈迦さまが想像もできなかった「情報量の爆発的な拡大とその散乱」の時代だもの。

法楽寺のご住職さまがおっしゃるように、

我々の日々暮らしのその相当の部分は、自ら確かめようとしたことなどなく、また確かめんとしたとしてもその術をすら知らないし、思いもつかないような事柄によって占められています。

 

科学技術の世界は日進月歩で、それ自身どんどん進んでいっています。要するに、それを我々が生活する上で関係するすべての事柄に渡って実行していくことなど、およそ不可能と思えることで、また実利的見地からして不要です。

 

仏教の目的は、この世のすべての事象を知り尽くすことではありません。仏教の目的、それは自分が他者と共に幸福に生きること、というシンプルな言でもっても表現できるものです。

 

ある程度の時間考えてみて、何となくこっちで行くかと気持ちが動けばそれで行く。気持ちが変わったら、また変える。そのプロセスや結果については解釈しない。すべてOKという事にしよう。

結局、ホントのところは、誰にもわからないのかもね(笑)。

それを「わかっている」と大声で言う人の言葉にこそ、要注意!なのかもしれない。

すべてのものは、流動的で、流れ、変わる。
だから、極端に行かないよう・・・。
こっちが絶対と思わないよう・・・。

お釈迦さまはどこかで、そう言っていたような気もするし。イヤ、言っていないのかもしれないが(笑笑)。